クリスタルの基地

とある作品の二次創作です。

誰かの誕生日の話し

7月31日
とある町のとある公園に、何人かの中学生が集っていた。
「いいなお前ら、昨年のような失敗はするなよ?確実にあいつを罠にはめろ、そして余裕をなくさせろ」
「うん、今年こそ絶対にびっくりさせるんだから!!」


翌日、8月1日
「夜空ーにーまーたたくーほしーたちー♪」
割と大きな声で歌っているこの人は皆さんご存知海奈さん。
いつもの場所で車から降り、クリスタルが集まる公園に向かっていた。
(よし今だ、引っ捕えろ!!)
「おらぁぁぁぁ!!!!」
「あ、ユウ!なんでここにいるの?練習は?まさかサボってんじゃないでしょうね?」
「な、何を言うか!今からお前を人質にとる、無事ですむとは思うなよ!!」
影から黒いマントとフードの男が現れ、海奈を後ろから抑えた。
(あの馬鹿!!早速バレてんじゃねえか!!)
(まあ別にいいじゃない?これはまだ序章に過ぎないでしょ)
(まあ最初から期待はしてないけどな)
黒い男は海奈に目隠しをし、担いで走り出した。
「ちょっとこの体勢めちゃくちゃきついんだけど!!」
男は返事もせず無言のまま走る。
しばらくすると、着いた先はどこかの部屋のようだった。
「ここで大人しくしていろ」
それだけを言い残し、男は去っていった。
下ろされた時に手を後ろで縛られているのでうまく身動きが取れない。
「大人しくしてろって言われて黙る奴なんてそうそういないでしょ」
まずはここがどこなのかを確かめるために窓を覗く。
「約4階、あれがユウなのだとしたらあの子達の中の誰かの家」
いつも頭の悪そうな行動をしているせいで忘れている方もいるだろうが、海奈は賢い、とても。
勉学はもちろん、普段の生活まで、1度覚えてしまえば忘れることはまずありえない。
頭の回転も早いため、とっさの判断も的確に指示できる。
頭の良さだけで言えば秋雅よりも上だろう。
ちなみに両親が化学者だからか、海奈も理系である。
「この景色なら美香ん家ね」
この間わずか20秒程度。
さらった人物が知らない人であっても、このくらいでだいたいの場所を予測できていただろう。
「出られないことはないけど、何をしたいのか知りたいし静かにしてよう」
それから5分程、黒い男……ではなく女がでてきた。
「ふーん、これが人質ねえ」
「1つ言ってもいい?」
「どうぞ」
「あんたたちお芝居好きなの?」
「ぐっ!な、なんのことですか?あなたは人質よ、もう少し緊張感を持ってもいいんじゃないの?」
「でも下手よね」
まるでコントのように会話が進んでいく。
「そう言えば、私は何のための人質なのかしら?」
「そ、それは……」
「なーんだ決めてないの?面白くない」
「えっと、パ」
何かを言いかけたところで強制退場させられた。
「秋がいるんだから少しくらいまともでもいい気がするけど」
それともあの女、霙が覚えていなかっただけなのかなどと思考を巡らせる。
ふと1つの思考が脳裏によぎる。
今日は8月1日、つまり海奈の誕生日だ。
「さっき言いかけた言葉はパーティー?」
ここに連れてきたのはここでパーティーをするから。
ただのパーティーではなくサプライズパーティーを。
今待たされているのは用意でもしているんだろう。
「なんだ、そうか、私のためか」
毎年違う方法で祝ってくれた。
その方法は一度もかぶったことはない。
みんなが小さい頃から毎年毎年……
「なんか、嬉しいな」
その時、バンッと扉が開いた。
入って来たのは別の男のようだった。
「場所を移動する、立て」
言われたとおり動き、違う部屋に移動させられる。
再びつけられていた目隠し、そして手の縄も外され、目の視界が明るくなる。
「せーのっ!」
「「「お誕生日おめでとう!!」」」
「ありがとう!」
海奈の周りにみんなが集まる。
「なんで驚かないのー?あんなに頑張ったのに!!」
「全部バレバレよ、ほんと下手よねあんたたち」
「ユウだとバレなければ成功したかもしれないのに、この馬鹿が!!」
「いだっ!!あれだけで気づくとか普通思うかよ?」
「私だったら伝えるべきこと以外は話さん」
「俺だってそうだったじゃん!!」
このときここにいた全員の視線はユウに集まっていた。
「お前本当は馬鹿なの?なんなの?」
「そこまで言うの!?冷なんか今日怖い!!」
その後もこんな感じで1日が過ぎた。
これはクリスタルの思い出のほんの1ページ。




なんか訳わからん
昨年はパラレルのような感じでなんかこう、祝ったんですよ!
3DSうごメモで見れるかと
気が向いたらここにも載せたいf:id:itigo12:20140801144929j:plain
おめでとう海奈!