クリスタルの基地

とある作品の二次創作です。

クリスタル3代目 上

今は天馬君達が宇宙に行ってから10年後。
僕、霧野鈴丸は24歳になりました。


「何年ぶりだろう、ここに来たの」
久しぶりにいつもの公園、クリスタルのみんなが練習していた場所に来た。
遊具は新しくなり、何もなかったグラウンドにはサッカーゴールがたっている。
今日は仕事が休みの土曜日。
用事があって来たんだけど、少し早かったみたいだ。
「まだ12時20分か……なんでこんなに早く来たんだろう。もう子供じゃないのに」
もしかしたら大人という生き物は存在しないのかもしれない。
仕事しててわかったけど、大人って表面上だけだよなあ。
約束の時間は1時。
一番乗りは誰かな?
「お姉ちゃんも来ればよかったのに」
もしかして陰に隠れているのではないかと、暇つぶしついでに捜してみたが見当たらなかった。
そもそもあの人なら堂々と来るだろう。
来てから10分くらいすると、一人の男の子がやって来た。
お昼時だからか、公園に来て初めて見たこどもはこの子だ。
それからぼーっとしていると、あっという間に約束の時間5分前。
いつの間にか子供も増えていた。
グラウンドには……1、2、3……21人いる。
サッカーするには一人少ないね。
うわあ、ドキドキしてきた。
大学の推薦入試以来かも。
でも僕は行くよ!
だってこの子達は――
「みんな時間ぴったりだね、クリスタルに応募してくれたのはみんなであってる?」
僕の教え子になるかもしれない子達なんだから。
そうだ、今日ここに来たのはクリスタル3代目のメンバー決めのため。
「あ! さっきベンチにいたピンクのお兄さん!」
「えっと……反論がないってことはあってるんだね?」
みんな元気に返事を返す。
元気が一番だよね!
「僕は監督の霧野鈴丸だよ、よろしくね」
自己紹介を終え、説明に入ろうとしたとき……
「あ、あれ!?もしかしてこれクリスタルのあの、あれ!?ですか!?」
「そうだけど……」
「もしかしなくても遅刻……?」
「うん、遅刻」
笑顔で返しといた。
なんだかユウ君やお姉ちゃんみたいだ
「時計壊れとったんかなあ、失格ですか?」
「いいや、これから説明だから大丈夫だよ。その辺に座ってね」
「ありがとうございます……」
「じゃあ、説明に入るね。こうして22人が応募してくれたわけだけど、僕にはこんなにたくさん面倒見切れる自信がない。だから、15人に絞るよ。その為に今からチームに別れて試合をしてもらう。チームは考えてきてるから、名前呼んだら返事してね」
試合をするのは、基礎体力や技術はもちろん、性格やチームとして試合できるかとかを見る。
ただ僕は目を瞑るけどね。
「ポジションはこんな感じだよ。質問とかある?」
「時間制限はありますか?」
「15分だよ、あんまり長くても無駄だからね」
他に質問はないようなので、位置につかせる。
もう疲れてきた……誰か呼べば良かったかなあ。
「試合開始!!」
学年もばらばら、周りは話したことない人ばかり。
この子達に試合が――
「赤根君、そっちいったよ!」
驚いて目を開く。
確かあの子は最初に来た子だ。
周りと打ち解けていた雰囲気はなかった。
まさか指示する人がいるなんて……
あの遅刻してきた子はどうしてるだろう?
そう思ってコートを見回す。
……あれ?つっ立ってる?
見ていると周りをキョロキョロしていた。
一人で突っ走って行きそうな子なのに。
確か名前は筑紫(ちくし) すみれ君。
「筑紫君ドリブル!!」
「え!?えっとーえーっとー」
ドリブルできないのか?
できなくてもあまり珍しくはないけど……
「ド、ドドドドドドリブルってなんですか!?」
その時、人生で初めて自分の耳を疑った。






勢いに任せて書いた物。
久しぶりですね、またはまりましたので飽きないうちに完結させたいです。
といってもあと1話か2話で終わるんですけど。
良く分からない話になりましたがクリスタル3代目全員考えるとかいうことは全くありませんので注意です。
さて、すみれ君ですが、昨日妄想してたらいつの間にかできてました。
Twitterに容姿は載ってますので見たい方はどうぞ→@rarin_niji