夏祭りin水晶透町!
今日は水晶透町で行われる夏祭りの日。
毎年隣町などからも人が来てとても賑やかだ。
この町に住むクリスタルのみんなももちろん祭りに参加していた。
今回は白と黒のあのお二人にスポットライトをあててみようと思う。
「今年も多いなー。はぐれんなよ?」
「別にはぐれたって一人で行動くらいできる」
これでわかった人は素晴らしい。
そう、ユウと冷である。
「どこ行く?冷の判断に任せる。」
「私も特に行きたいところはないが……」
途方に暮れているらしい。
因みに冷は白地に青の朝顔柄の浴衣を着ている。
とても可愛い。
「じゃあてきとうに見てまわるか」
今は7時ほどなので花火までにはまだ時間がある。
9時からなのでそのくらいにクリスタルのみんなと合流する予定だ。
その辺をぶらぶらと歩き、予定までの時間を潰す。
ただひとつだけ問題があった……
「はぐれた……」
こちらは冷。
会場は広いので探すのには少し時間がかかるだろう。
「結局見失ってしまった、ユウはどこに行ったんだ?」
暗くなってき始めているため、黒い服を着ているユウを見つけるには根気がいりそうだ。
「はぐれるなって言ったのはユウなのに」
一人でユウを探していると、何人かの男に声をかけられた。
俗にいうナンパである。
今時実際にこんなことがあるのだろうか。
「君可愛いね?俺らと祭り回んない?」
「残念だが既に一周し終えた。どいてくれないか?邪魔だ」
「おー怖い!だがそこがいい!」
「失せろ、お前らに興味はない」
「そんなこと言わずにさー、遊ぼうよー?」
完全に怒りの体制に入った冷は、いつもより冷たい目をしている。
そして浴衣の裾をまくり始めた。
「君?何してんの?女の子がそんなことしちゃ――」
「貴様らを殺める準備だ」
「は?何言って――」
一人の男の言葉が遮られた瞬間、冷によって男は地面に伏せられていた。
冷お得意の背負い投げだ。
ちなみにいうとこの技、体格差があっても投げることができる。
コツさえつかめれば簡単に倒せることができるので是非習得してみてはいかがだろうか。
私はできません!!
「お前らが浴衣を着ていてくれてとても投げやすい。さあ、次は誰だ?今度は大腰……いや体落としか」
「「「すいませんでしたああああ!!!!」」」
さっき倒された男以外は全員走り去っていった。
冷は乱れた浴衣をただし、何事もなかったかのようにユウ探しを再開した。
「あ、冷!!大丈夫だったか?」
「どこ行ってたんだ!!怖かったんだぞ……」
先程とは大きく違い、今は目に涙を浮かべている。
「ごめんな、もう離さないから」
「ユウなんかもう嫌いだ!!」
声をあげて泣き始め、ユウに抱きつく。
それをユウは優しく抱き返した。
「そうだ、そのまま目つぶってくっついてろ。さっきいいもん見つけたんだ」
冷は言われたとおりなるべく歩きやすいように抱きついた。
少し歩いて止まり、数分程でユウから声が掛かる。
「ほら、これ好きそうだったからさ……その……」
手渡されたのは1mくらいの白いうさぎのぬいぐるみだった。
「可愛い」
冷はぬいぐるみに顔をうずめながら話しを続ける。
「でもユウの射的見たかった。あとかき氷食べたい」
「お安い御用だ!冷が喜んでくれるならな」
笑顔が戻り、射的の景品を選ぶ。
選んだのは同じくらいのおおきさの黒いクマのぬいぐるみだった。
「置く場所あるのか?」
「勘違いするな、あれはお前のだ」
「俺のなの!?」
まあいいかといいながら店員にお金を渡す。
銃をもらい、クマめがけて引き金を引く。
すると一発で商品を獲得した。
「ユウって射的うまかったっけ?」
「冷の為ならこんなもん楽勝だ!」
呆れながらも嬉しそうな表情をうかべる。
もうすぐ予定の時間なのでかき氷を食べながら座って待っていることにした。
合流地点に行くと、二人が一番のようであった。
「なんだ誰もいねえのか」
「まだ時間まで20分あるんだから当たり前だろ」
その後特に会話もなく5分前となった。
「あれ?ユウと冷が一番?うそー、私らが一番かと思ったのにー!!」
「5分前なんだから一番は無理でしょう」
「疲れた……」
こちらは霙、ミツル、秋雅の3人。
秋雅の様子から見て、女子2人に振り回されていたようだ。
「あーそのぬいぐるみ!あとで取ろうとしたらなかったのよねー、冷が取ってたなんて!」
「ユウがくれた」
「きゃー!いいとこあるじゃんユウ!」
「そりゃあ大好きな冷の為だからな!」
いつもならなんらかの物理攻撃をされているところだが、今回はないようだ。
「どうしたの?もしかして照れてる?冷ってば可愛い!」
「うるさい、疲れただけだ」
「疲れたからって寝たら駄目だからね?せっかくの花火が見られないよー?」
しかし隣で秋雅は寝る体勢に入っていた。
どれだけ振り回されていたのかよくわかる。
「二つとも冷のぬいぐるみ?邪魔にならない?」
「クマの方は俺のなんだとさ、取ったのは俺だけど冷が俺に!!もう死ねるぜ」
「相変わらずねえ、冷がくれたって、何かあったの?」
冷が寝たのを確認し、ユウが返答する。
「途中ではぐれたんだよ、見つけたと思ったら泣き出してさ」
「冷もなんだかんだで女の子ね」
その後順番に残りのメンバーも揃い、花火が始まった。
冷(と秋雅)は眠ったままだったが、メンバー全員に思い出がまた1つ追加された。
グダグダすぎる
ちょっと季節外れですが見逃してくださいな
書きたかったのは柔道のシーンから合流地点に来る前までです
なんでこんなんなったんだろうね
他のメンバー視点も書きたいけどネタがない!
誰か書いてくれてもいいんですよ
嘘ですごめんなさい気が向いたら書きます(書かないフラグ)
他の子たちは
鈴丸と美香と拓巳と悠翔と鈴人
夜枝としおんと流
和孝と亞衣花
霙とミツルと秋雅
のグループで行動しています
ユウ冷以外はぶっちゃけ思いつかないやなんでもありません
思いついても小ネタ程度です
とりあえず秋は計算で射的の的のどこに当てたら倒れるかわかる
和と亞衣花は通常運転だし
私の中で悠翔→鈴人なのでそこでどうかなるのかも
皆さんも!是非!妄想しましょう!
ではまた次の記事でお会いいたしましょう