クリスタルの基地

とある作品の二次創作です。

クリスタル3代目 下

翌日。
昨日と同じ時間……ではなく、約束の時間通りに公園に到着。
今日は遅刻者はいないようだ。
「みんないるね?じゃあ早速だけど、合格者を発表するよ」
みんなの緊張がこっちにまでつたわってくる。
落ちた人には悪いけど、自業自得だからしかたがない。
――合格者の名前を呼び終える。
落ちた子の中には泣いている子もいた。
「不合格には理由がちゃんとあります。理由を聞く勇気のある人は後で聞きにおいで」
理由を話して、親に来られたらたまったもんじゃないけど事実だからどうしようもない。
「あの……お、俺が合格って……遅刻したのに」
「これはね、前の監督とも話して決めたんだ。君を合格したのは前の監督だよ。昨日そこのベンチで見てたらしいからね」
「あ、ありがとうございます!!」
すみれ君は満面の笑みを浮かべている。
……そういえば。
「みんな聞いてください。キャプテンとかまだだったね、今から言うよ」
ひと呼吸置いて続ける。
「キャプテンは、筑紫すみれ君だよ」
「「「!?」」」
何人かが驚いた顔をする。
おそらくすみれ君と同じ学年の子だろう。
「ま、まって!俺には……」
「無理じゃないよ、これを決めたのも前の――」
「私だよ!みんな初めましてー!」
は!?
またこの人は!!
「ちょっと!!来るなら来るって言ってって昨日も言ったじゃん!!」
「サプライズのが面白いでしょ?」
「もうサプライズはいいよ!!」
「ノリが悪いなー」
自家用ジェット機で来ているとはいえ1日で帰るなんて思ってはなかったけど……
「改めまして、クリスタル1代目キャプテンで前監督、吉良 海奈よ。よろしくね」
「いきなり来るからみんな戸惑ってるじゃん」
「それでキャプテンの話しだけど、みんなしってる?すみれ君の度胸」
話を聞け!!
ああもう嫌だ面倒くさい。
どうせ来るなら秋兄ちゃんとかがよかった。
「あくまでも憶測だけど、すみれ君は勇気を出してここに来たんじゃないかな?友達作りたくてさ」
「はう!?」
すみれ君は顔を真っ赤にして、前髪を止めているピンを外してしまった。
顎まである前髪は、すみれ君の顔を完全に隠す。
とっても恥ずかしがり屋らしい。
「大丈夫よ、私だってすみれ君くらいの頃は友達一人しかいなかったんだからさ」
微妙にフォローになっていない。
話には聞いていたけどこれは本当なんだろうか?
一人でサッカーチームを作ってしまう程なのに友達一人だったなんて今でも信じられない。
「だからさ、3代目クリスタルはね、初心者のすみれ君をみんなで引っ張るチームになって欲しいの。今までのクリスタルとは違うチームを、みんなには作って欲しい。せっかくクリスタル募集の時期にこの歳を生きてるんだから、前と同じじゃつまらないでしょ?」
人選ミスはしていなかったらしい。
誰一人として嫌そうな顔はしていない。
「まだこれからだからさ、そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。チームなんていつの間にか出来上がってるから」
「そうそう。よーし、それじゃあサッカーやろう!!」
「え、帰らないの?」
「私も久しぶりにやりたいの!!」
「だめだよお姉ちゃん、歳を考えてね」
今年で33歳になるよ!
「ま、まだ大丈夫だし……」
「歳というか、普段部屋にこもりっぱなしなんでしょ?だったらいきなりサッカーは激しすぎるよ」
とてもしょんぼりしている。
自分でも自覚しているようだからあんしだ。
「さあ、みんなサッカーやろうね!!」




うむ。
約1ヶ月放置とは。
まって本当早すぎなんでねえなんで!?
そんなことより本日はハロウィンですね。
というわけで1代目GK三谷 火意(みたに かい)君に仮装してもらいました。
これ書いてる途中にすみれ君にすればよかったと思いましたが久しぶりに1代目の子描けたので後悔はしてないです!
すみれ君はまたいつか…

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やっとandroidにもはてなブログのアプリが出たけどめちゃくちゃ使いやすい
ありがとうございますはてなさん!!